【着付師講座】助手の手順(振袖の着付け、成人式の帯結び)
109回目 助手の手順(振袖の着付け、成人式の帯結び)
【着付師講座5回目】
2022/12/20 TUE
ハクビ京都きもの学院『きもの教本 助教授・教授編』第1版, 東京, 株式会社ハクビ, 2020, 144p
やったこと
- 相モデルでの着付け×3
助手の手順
成人式に向けて、着付師・助手・モデル役の3人で相モデル練習(2人着付け)
私は、成人式で助手をやる予定になっていたので助手の練習を行いました。
助手の手順についてのメモ
- 助手は帯を畳んだり、小物を使う順番に並べておく。補整用のタオルもたたむ
- 振袖に伊達衿をつける背中心とその横の左右に3箇所クリップを留める。伊達衿は振袖から1cmほど空けてつけておく
- モデルさんの体型を見て補整を行う(現場ではいろんな体型の人が来るのでいろんな体型の人で慣れておくのが◎)
- 着付師さんが長襦袢の衿の抜き具合を決めたら前後を交代する。後ろに回り衿を押さえ、胸紐をかける補助をする
- 胸紐をかけたら、背中のシワを取る。そのあと、縫い止まりを押さえて、脇を引く。2cmほど残しておく!
- 着付師さんが伊達締めをし長襦袢を着せたら、袖をたたみモデルさんに持ってもらうようお願いする
- 着付師さんが振袖をモデルさんに着せたら共衿を持って地の目を通しておく。そのあとは後ろに回り、裾合わせが楽になるように背中を押さえておく
- 着付師さんが裾を決めたら、脇でまずは左脇をおさえ、続いて右脇も押さえる
- 腰紐の余った部分は後ろで絡めて始末する。背中のシワを取る。
- コーリンベルトを付けれる状態にして着付師さんに渡す。長さは、モデルさんの肩幅+10cmに調整する
- おはしょりを整えておき、着付師さんがおはしょりを上げやすいようにする。着付師さんが整えたら脇で押さえておく
- 着付師さんが胸紐をかけたら、背中のシワを取る。着物と長襦袢の縫い止まりを押さえて調整する
- 着付師さんが伊達締めをしたらその端を始末する
- 帯や小物類を着付師さんが使いやすい位置に動かしておく
- 前に回り、着付師さんが回した帯を押さえ帯が下がらないようにする。柄じまいは締めるときに動くので左脇より左胸寄りに調整する。力の弱い着付師さんの場合は左脇でOK!
- 前板が右脇まできたら着付師さんに伝える
- 着付師さんが三重紐をかけたら前で帯の上でリボン結びする
- 着付師さんが帯結びをしている間、袖の振りを直しておく
- 枕を準備し着付師さんに渡す。枕の紐を締める際はしっかりと引っ張り締める。締める前にモデルさんに一声かける。枕の紐と三重紐を一緒に帯の中に入れる。帯は左手で手前に引いて隙間を作り紐をしっかりと入れる
- 帯揚げを整え、本結びかかもめにする
- 着付師さんから帯締めを受け取りしっかりと引き、本結びをする。先割れの場合は、左側で結ぶ。アレンジは着付師さんがやる場合もあるし、お願いされたら自分でやる
- 手が空いたらモデルさんの荷物をまとめておく
気を付けるポイント
- マネキンと違い生身の人間だと締めるとき痛くないかとか気になってしまうけど、ちゃんと思いっきり締めて大丈夫。むしろちゃんと締めないと緩む。
- 着付師さんとの連携が大事。一緒に組む着付師さんによってやり方など違いがあるので着付師さんに合わせる
- 着付師さんの着付けに口出しは基本しない。気になることがあれば自分では直さず着付師さんに言うようにする
所感
- 相モデルでぐるぐるとやりあいっこをした。マネキンではなく、生身の人にやることってあまりなかったのでいい経験になった!
- 成人式を控えているので基本的に私は助手の仕事をメインに担当。
- 初めての現場を控えているので着付師さんとスムーズに連携が取れるようにするため、準備をしっかり行ったりした。
- 人で練習するのって大事だなあとしみじみと感じた。
- 私は長らく成人式のお手伝いを避けてきたので、今回初めて参加するけど、結構みんな早い段階で参加していて凄いなと思った。年末も年始も忙しくて大変なのに凄い...!