【着物のお手入れ奮闘記⑥】三島染色補正店さんで古い着物のお見積もり&依頼をする

【着物のお手入れ奮闘記⑤】しみぬき池田補正所さんで古い着物のお見積もり&依頼をする
 

この奮闘記は、着物初心者が数十年ものの着物をお手入れするまでの記録です。リアルタイムで更新中

先日、三島さんからお見積もりについてのお電話を頂き、予算の範囲内だったのでお願いを致しました。その時のレポートです!


三島染色補正店

神田にある染色補正店さんです。4代目の方がTwitterYoutubeをやっていることもあり、インターネットに情報があるタイプのお店です。お手入れの方法についても発信をしてくださっているので参考になると思います。

住所:東京都千代田区内神田3丁目18−4

三島染色補正店さんに依頼するまで

最初に知ったのは、悉皆という言葉を調べていた時だったと思います。その後、お手入れについて調べていく中で、度々依頼している方を見つけたのでお願いしてみようかなと思いました。正直言うと、批判的な声もお見かけし、どうしようかなとも考えたのですが、技術的なことに関する批判や依頼した人が不満を言っている声は私が調べた中では見つからなかったので一度お願いしてみて考えようと思いました。個人的に、SNSに力を入れているお店ってなんとなく敬遠していたところもあり、迷いもありましたが依頼した人の声を見て決めました。ただ、価格について明確にまとめてあるサイトなどがないこともありやや不安も。目安でいいから大体の価格を知りたいのが初心者心といもの...。口コミでは、お安く対応してくれて技術もしっかりしているという声が多かったのですが、着物に通じている人の「安い」は自分と乖離している可能性も高く恐る恐るでした。なんとなく若い方も利用していそうに感じたので、新規でも受け入れてもらえるかも、若い人でも行けるなら本当にそんなに高くないのかもと考え、聞くはいっときの恥!と行ってきました。

お手入れする着物リスト

【着物のお手入れ奮闘記⑥】三島染色補正店さんで古い着物のお見積もり&依頼をする

  • 留袖(百合柄)
  • 留袖(孔雀)

祖母の遺した留袖たちです。百合柄の方は、生洗いかな?して綺麗に畳紙に包まれて保管されていたのですが、箔が取れていたりして持ち込みました。多分、最後に着用したのが2003年頃だと思うので、17年くらいは箪笥にしまわれたままだと思われます。孔雀の方は私は着ているのを見たことがないので、それよりももっと前のもの。記憶にあるのは、私が刺繍を見て綺麗着たいと言ったら黒が褪せてるし安物と一蹴されたこと。

【着物のお手入れ奮闘記⑥】三島染色補正店さんで古い着物のお見積もり&依頼をする
親戚の結婚式にて今回お手入れをお願いした着物を着た祖母と

三島染色補正店さんからお見積もりの電話

前々回の記事でも書いたように先日お着物自体は、お店に伺ってお預けしておりました。一週間くらいでお見積もりのお電話いただけるとのことでしたが、2日後にはお見積もりのお電話を頂けました。

三島さん「まず孔雀の方が6000円。掛け襟に染めむらがあって、見頃が黒く色だまりしているんだけど、着る時には掛け襟外して付け替えれば問題なく着れるから、このままでいいと思います。アイロンをプラスすると2000円です。」

私「なるほど...なるほど。(あとで調べよう)」

三島さん「花柄の方ですが、変色してるとこは直りそうなので直します。花の刺繍の部分のところは、色移りじゃなくてどうやらワザとああいう色合いにしてるみたいなのでそのままにしておきます。シミだけ抜いておきます。で価格が1万円。アイロンプラスすると2000円です。」

私「あ、そうだったんですね。了解です」

三島さん「で、この前箔は考えると仰ってましたが、どうしますか?」

私「大体おいくらくらいなんでしょうか...?」

三島さん「4000~5000円くらいですね」

私「(意外と安い...!)お願いしたいです!」

三島さん「箔にも青好みと赤好みとあるんですけど、どちらにします?昔の着ていた写真とかあれば、一番わかりやすいんですけどもう剥がれちゃっていて面影がないので」

私「ええ箔にも色々あるんですね、どうしよう(わからん何もわからん。どれだけ印象が違うかとかもわからないので困る任せたい...)」

三島さん「緑が大きく入ってたりするので、青好みの方がすっきりするかもしれませんね」

私「あ、それでお願いします」

三島さん「うちは何でお知りになりました?」

私「インターネットです」

三島さん「お着物の写真って載せても大丈夫ですか?」

私「はい大丈夫です〜」

三島さん「仕上がったらまたお電話しますね」

私「お願いします、お支払いはどうしたらいいですか?」

三島さん「仕上がってからお支払い頂ければ」

私「承知しました!よろしくお願い申し上げます。」


お見積もり

噂通りかなり良心的な価格で請け負ってくださいました。アイロンのオプションも強制は一切されなかったので、不要な人は断ればもっとお安くなるかと。お電話での見積もりだったので明細はないですが、あと税金とかがこれにプラスされるかなという感じ。

内訳
留袖(孔雀)しみぬき 6,000円
      アイロン 2,000円
留袖(百合)しみぬき 10,000円
      アイロン 2,000円
      箔復元   4,000円
総額         24,000円  

三島さんのTwitter

百合の留袖が直されている様子が見られて良かったです。箔が綺麗に貼られている...!

まとめ

今回は、留袖2着を三島染色補正店さんでお願いしてきました。良心的な価格で、しかも依頼してからすぐに対応してくれている感じとかの様子が伺えて安心しました。
仕上がりが楽しみです。

これにて、一旦預けたい着物は全て預けたのであとは仕上がってきたらまたレポートします。
この前箪笥を整理したら、また色んな着物や色移りしてしまった帯とかが発掘されたので、そちらもゆくゆくお手入れしようと思います。


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