【研修】本藍染め産地研修会「藍染体験」
本藍染産地研修会概要
埼玉県で唯一、天然藍を使って染色を行っている蛙印染色工芸の主宰で、天然灰汁発酵建て藍染め江戸小紋の第一人者大澤一雄先生の工房を訪ね、実際に帯揚げの藍染め体験をしたり、本藍染めの知識を学ぶ。
日時:2022年11月17日(木)
研修時間:AM10:00〜
場所:蛙印染色工芸(株)埼玉県八潮市柳之宮84(最寄駅 草加・八潮駅)
参加費:藍染体験料(帯揚げ材料費込)¥3,500円
▼お店の公式サイトはこちら
研修会参加前の事前準備
事前に地模様の入った綺麗な白い帯揚げを頂きました。
この帯揚げを各自、ネットなどで調べて好きなように絞ってくるようにと言われていました。
輪ゴムでしばったり、糸で縫ったり、ホースに巻き付けたりやり方はさまざま!
私は、板締め絞りがやりたくて色々と試行錯誤しました!というのも前日夜に準備を始めたので本来必要な板がなく、あるもので工夫してそれっぽくしました。
なんちゃって板締めの準備
用意したもの
- 割り箸 たくさん
- 輪ゴム たくさん
- アイロン
- 当て布
やり方
- まずはアイロンで折り目をつける。これをしないとうまく折りたためない!
- 畳んだ後三角に折りたたんでいく(詳しいやり方はググってください!)
- 畳んだ帯揚げが崩れないように割り箸で挟み、輪ゴムをかけて固定する
私は、畳み方とかも全然わからなかったので、めちゃめちゃネットやTwitterで検索してどう絞ったらどんな柄がでるかなんかを調べました...!きっと自分好みのやり方が見つかると思うので色々調べてみるのがおすすめです!
失敗例
とにかく帯揚げをたたむと厚みが出る...!これを割り箸と輪ゴムで固定するのはなかなか至難の技。うまくやらないとバランスが崩れて畳んだ帯揚げがばらけてしまう...
成功例
輪ゴムで押さえる箇所を分散したことで安定させることに成功!
帯揚げ自体も輪ゴムで括ったことでずれからも解放!
本藍染産地研修会当日の流れ
- 伊勢型紙の型付けなどの作業風景を見学
- 藍染についてのレクチャー
- 藍染体験
- 着物の紹介
工房見学について
職人さんの技術を間近で見学してきました。
型紙と型紙のつなぎ目をいかにわからないように繋げるかが大事なポイントとのこと。
1mmのミスも許されない作業
藍染について
- 天然藍は、粒子が荒いから白いものと一緒に洗濯しても大丈夫。化学藍は白いものと洗ってはだめ!天然藍と化学藍の違いは、本革の製品と合成皮革の違いみたいなもの。
- 染液の発酵を促すために、日本酒を加える。甘口の方が発酵がよかったらしいです。
藍の花
藍染めの原料となる藍の花がこちら
すくも藍
乾燥させた藍の葉を発酵させすくもと呼ばれる染料にする
すくも藍が入っている俵!かなり重いです。
270ℓの樽に半俵の藍の葉を使用しているとのこと!
灰汁
木灰を熱湯で良く攪拌して灰が沈殿した後の上水が灰汁!
天然藍は舐めれるし、殺菌防虫作用や消臭効果がある
ふすま(小麦の皮)
甕
結構深くて大きい!
藍染体験
エプロンや手袋をしていよいよ藍染体験スタート!
染める
甕を囲んでグループ毎に帯揚げを染めていきます。
藍染液の中につける時は、ゴシゴシするのは意味がなく揉んであげるのがいいとのこと!
また、絞り方も雑巾絞りはダメで、おにぎりを握るように絞るのがいいやり方とのこと。
空気に触れさせる
最初は、全然青くなくて青緑のような濁った色をしています。
空気に触れさせ、酸化させることで青くなっていきます。
私は、崩したくなかったので最後まで同じままで染めました!
染め上がり
染めの過程が終わったら、輪ゴムや割り箸を外します。
心配していましたが、広げたらそれっぽい感じに...!!!
雪花絞りっぽいのをやりたかったのでまあまあいい感じにできて一安心
水にさらす
今度は水にさらします!
水に入れると一気に青く色づいてとても綺麗でした!
完成品
後日、染めたものが届きました!
及第点はたくさんあるけど、楽しかったし綺麗に染まったのでよかったー!!!
所感
- 朝早い集合で大変だったけれど、とっても楽しくて行けてよかった!研修会今までほとんど参加してこなかったけれど、今回は帯揚げ付きで3,500円っていう破格ですぐ参加決めた!
- 藍染はじめてだったのでわくわくだった。いろんな絞り方があってとても勉強になった
- めちゃめちゃ凝った感じで準備して行ったらみんなにすごいねって言ってもらえて嬉しかった。前日夜にめちゃめちゃググったりTwitterで検索した甲斐があった!
- 仕上がった帯揚げも先生たちから一番綺麗にできてたと言われてハッピー!
- 青系の帯揚げ持っていないのでたくさん使おう〜〜
- また藍染体験してみたいなあ