【着付け】体型補整・体型別着付け
40回目 体型補整・体型別着付け
【経営教養科1回目】
2021/02/24 WED
ハクビ京都きもの学院『きもの教本 師範科・経営教養科編』第4版, 東京, 株式会社ハクビ, 2017, 191p
やったこと
- タオルでの体型補整についての指導
- 補整着を使ってマネキンに着物を着せる ×2
補整について
- 他装の場合はタオルや脱脂綿などを使って行う。補整着を持っていない人も多いため。
- 自装の場合は、タオルや脱脂綿などで補整することが大変なので補整着を用いるのがベスト(それでも必要に応じてタオルは用いる)
和装は洋装とは違い、体型の凹凸をなくしなだらかにした方が美しく仕上がる。細いウエストや豊かなバスト・ヒップの差をできるだけ埋める必要がある
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体型別補整の仕方について
胸とお尻が豊かな人の場合
ウエストにタオルを巻く。和装ブラを用いてバストのラインを補整する。胸、ウエスト、腰のラインが一直線になるようにする
怒り肩の人の場合
首の近くの凹んでいるところに縦に四つ折りにしたタオルをV字型にあてなで肩になるように補整する。和装は、なで肩の方が美しくきまる
お尻が下がっている人の場合
お尻の上のところをタオルでふくらみをもたせて平に補整する。このとき、体型に合わせてタオルの折り方も変える。差が大きい場合は、折り目のある厚みのある方を上に持ってくる
年代別の着付けについて
若い人の着付け
- 若さと初々しさを強調した上品な着付けにするのがポイント
- 衣紋はあまり抜かず、衿はV字を浅く合わせる
- 帯は胸高に、お太鼓の山も高めに締める
- 帯揚げは少し多めにのぞかせる
中年の人の着付け
- 衣紋はやや抜き加減に、衿合わせのV字は細く深めに
- 帯の位置も少し低めに、お太鼓の山も低めに
- 帯揚げはあまり多くのぞかせない
- 帯締めは帯幅の中央よりやや下に締める
熟年の人の着付け
- 衣紋は背中が丸い場合はやや多めに抜き、衿合わせはゆったり
- 帯は少し低めに締め、お太鼓の山も低めに
- 帯揚げはほとんど見えないくらいに
- 帯締めは帯幅の中央よりやや下に締める
体型別の着付けについて
人は一人一人違った体型をしているので、体型の長所・短所をよく理解することで美しい着付けを行うことができる
背が低い人の場合の着付け
- 衣紋は抜きすぎない。U字型に丸みを持たせるようにする。衣紋を抜きすぎるとよけいに小柄な感じを強調することになる
- 着丈は長めに、おはしょりは少なめに!下半身を長く見せるようにする
背が高い人の場合の着付け
- 衣紋はこぶし一つ分くらいをU字型に抜く
- おはしょりは多めに!
首が太い人の場合の着付け
- 首をすっきりと長く見せるために衣紋はこぶし一つ分よりも多めに抜く
着付けのポイント
完成形
所感
- 経営教養科1回目のお稽古でした
- 今回は体型補整についてというわけで他装の補整について指導してもらいそのあとは補整着を着せて着物を着せるところまでやりました。
- 伊達締めを締めるときに掴みがちなので掴まないよう(ぐしゃっとさせないよう)にと言われたのだけど、締めるのに必死で掴んじゃう。気をつけよう...
- あと胸紐とか腰紐とか紐を締めるときにタックを取ることも。締めるの必死になってしまうので崩れたらどうしよう...って思ってしまう。大変...
- ひとつひとつの所作を丁寧にやっていきたい
- 補整は学べば学ぶほど奥が深いなと思った。今まで着付けてくれた美容師さんとか本当に尊敬する...
余談
最近Twitterで見つけたので
このアカウントは和服を好む方に多くフォロー頂いてまして、いつもありがとうございます。
— 戦前~戦後のレトロ写真 (@oldpicture1900) February 24, 2021
という事で昭和8年(1933年)の主婦之友より「体の欠点を補った着付けの仕方研究会」を2回に分けて投稿します。
太ってる痩せてる胸が薄いお尻が大きいなど様々な場合の着付けを紹介しています。(1/2) pic.twitter.com/opMwNcRUG2
(2/2)です。全7枚。着付けの参考になれば幸いです。 pic.twitter.com/P0jurKH4Nz
— 戦前~戦後のレトロ写真 (@oldpicture1900) February 24, 2021
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