【教授】合同授業 大正のきもの
94回目 合同授業 大正のきもの
【教授1回目】
2022/10/1 SAT
ハクビ京都きもの学院『きもの教本 助教授・教授編』第1版, 東京, 株式会社ハクビ, 2020, 144p
やったこと
- 大正のきものについて実際の着物を見ながら説明をしてもらう
大正のきもの
武家の女性
- 武家の人は格式のある格好をしていた
- 白半衿をしていたのは身分の高い人くらいで普通は色半衿
- 丸髷結ってるから衿をたくさん抜く
- 帯は丸帯
- 庶民は縞の着物が多い
たまきさん(夢二の妻)
- 市松模様が流行った
- 大きいとモダン、小さいと粋な感じ
- 衿元は染められたものを使用し華やか
- 裾は引いて過ごした
- 帯の位置も低め
- 衿もゆったり
- 着物のはぎれとかで腰紐を作っていたから当時の腰紐は色とりどり
- 着付けはぐだーっとした感じ。今みたいにきちっとしたのとは違う
- ヘアスタイルは、束髪。夜会巻きみたいな髪型。ささっと結えるもの
- 帯は名古屋帯。幅広に作られている。織りの帯は少なく、着物地でつくったり縮緬だったり今よりくたっとしている。幅広の鏡仕立て。半分にはしないので半幅帯とは違う。
- 腰紐はわざとチラッと見せる
- 色足袋を履く
- 掛衿を使用
おりょう
- 縞の着物が主流
- 一般の女性のおしゃれ着よそ行き
- 帯は、名古屋帯
- 無地の色半衿
- 独身の女性のよそ行き
- 華やかな縞
- 夢二は、S字型にモデルを描く
女学生 彦乃
- 大きなリボンを2つも3つもつけるお洒落
- 衿元は、刺繍半衿
- 海老茶の袴が定番
- 明治の末期から袴が流行し、大正時代に本格的に定着
- 女学校に通うのは裕福
- 被布を羽織る
- ブーツも流行る
カフェ女給
- デパートができ始めると台頭
- コーヒー1杯2,000円くらいのお店
- お客さんの話し相手もする。クラブ的な側面もあった
- カフェの女給は、話術も知識もあった
- 白いエプロンを着用。エプロンが盛装になる。いいところのお嬢さんお坊ちゃんは白いエプロンをする
- 銘仙が流行る。袖が長い
- カチューシャも定番
- モダンで知的
- 帯はお太鼓結び
おしまさん
以前モデルとして出た時に着用させてもらったもの |
- 縞の着物
- おしまは、漁村で働く女性
- 帯は半幅帯
- 働く時に不便なので裾広がりに着ていた
- 簡素なヘアスタイル
- 帯締めの代わりに紐で代用
黒船屋
- くるっと束ね、髪を簪でまとめる
- だらっとした着付け
- 衿元も崩れががっていてOK
- お家の中にいる時の着付けはそんなにぴたっとしていない
- くるくるっと巻いて固結びで結んだだけ
- 簪の雰囲気で仕事がわかる
- 職業によって身につけるものが違う
爵位のある上流階級山手のお嬢様方
- 色使いは今と異なる
- 素晴らしい訪問着
- モダンな感じの洋花
- 木蓮加賀友禅前田家のおひいさんが寄贈(ハクビの学長でもあった方酒井美意子さん)
- 繻子の地に手描きバラ
- 帯は丸帯。
- 染め抜きの3つ紋
振袖
- リボンが流行
- 太い帯締めが作られる
- 丸ぐけ
- 抱え帯も
庶民の着物
- 絞りの羽織
- 着物は財産だった誇りを持って着る
- 着物生地を帯に仕立てる
- 最後は紐に
- 無地の半衿
- 足袋は色足袋
- 履くものは全て下駄
商家豪農のおしゃれ
- 手描き訪問着風刺繍帯
- 帯が斬新
- 紋付の羽織は脱がなくて失礼しますというのもある
- ショールも流行る
- 帯留め、刺繍の半衿、手袋も流行る
- 華やいだファッションを謳歌する時代に
集合写真
所感
- 昨年モデルで出させて頂いた大正のきものを今度は学ぶ側で。
- 色々と説明を受けながらお衣装を見るのはとても楽しかった!
- あと全国の教授生が集まっていたので人数が多かった。ギリギリに行ったらめっちゃ後ろの席であんまりいい写真が撮れなかった...