【着物のお手入れ奮闘記④】着物のお医者さん!染色補正店さんでお見積もりをお願いする
この奮闘記は、着物初心者が数十年ものの着物をお手入れするまでの記録です。リアルタイムで更新中
色々とインターネット上を彷徨い調べた結果、小岩にあるしみぬき池田補正所さんと神田の三島染色補正店でお願いしてみようと決めました。
いきなり一見で連絡するの怖かったりもしたのですが、伝手もないので飛び込むしかなく、えいやとご連絡することに。因みに、どちらのお店でも電話の段階では、連絡先はおろか名前すら聞かれなかったので、思っていたほどにはハードル高くなかったです。
しみぬき池田補正所さんにお電話
ホームページを拝見し、着物に関するいろんなことが詳しく書かれており信頼できそうと思ったため、特に思い入れの強い着物はこちらでお願いしようと決めていました。
お電話をしたところ、奥様がお電話に出てくださりました。
初めてであることを伝え、持ち込みたい旨を伝えたところ、遠いなら郵送でも受け付けますよと仰ってくださいました。
が、大事な着物だし、お預けするところに伺っておきたかったので直接伺うことにしました。
いつ頃伺ってもいいかお尋ねしたところ、当日は少しご主人のご都合が悪いとのことで、翌日伺うことに。営業時間内ならいつでも大丈夫だけど、来る前に電話貰えるとより安心と言われたので、明日連絡してから伺う予定。
三島染色補正店さんにお電話
次に、神田の三島染色補正店さんにお電話をしました。
Twitterをよく更新されていて、技術力ありそうだなと感じ、お見積もりをまずはお願いしてみようと思いました。
お電話したところ、息子さん?かな若めの男性が対応してくれました。
初めてであること、お手入れをしたくお見積もりをお願いしたいので持ち込みたい旨をお伝えしました。
当日でも大丈夫とのことでしたので、営業時間内に伺うとお伝えし、電話から3時間後にはお店へお伺いすることに。
三島染色補正店さんに着物を預けに伺う
銀座線神田駅2番出口から徒歩3分のところにお店はあります。
初めてのお店ってやっぱりちょっと緊張しますね。
引き戸を開け、お店へ
店内では、四代目と五代目かな?二人の職人さんが作業しておられました。
そして、薬品の匂いなのかな鼻腔をつんとつく香りが。
先ほどお電話した者です〜と申し出て、バッグに詰めた留袖2点を出しました。
1点目 刺繍が綺麗な私の好きな留袖
三島さん「これどこが気になるの?どうしたいの?」
私「直近着る予定があるわけではないのですが、祖母の着物を整理していたら汚れが目立ったのでとりあえずお手入れしたいなと思いまして。それで保管しておこうかなと」
三島さん「なるほどね、こういうところ(前身頃の辺り)とか、あと表地だけでいいの?胴裏とかも結構劣化してる」
私「着る予定ができたら洗い張りとかしようと思うのですが、今は切る予定もないのでとりあえず汚れだけ綺麗にして保管しておきたいなと思って」
三島さん「これドライ出しちゃってるから、紋のところも綺麗じゃなくなってる」
私「ドライってそういうこと起こるんですね」
三島さん「あとこの着物自体古いから、地色が褪せてきちゃってる。もう一つの方が黒が綺麗」
私「これ古い着物らしくて」
2点目 箔が落ちた百合の留袖
私「こっちは、お手入れ出した後そのまま畳紙に包まれていたんですけど、箔が取れていて...」
三島さん「ああ、この辺ね。百合の花の部分とかも、箔ついてたんだろうけど錆びて落ちちゃって元が何色かもわかんないね」
私「え。この辺も箔ついてたんですか」
三島さん「ドライクリーニング で落ちちゃったんだと思うよ。あと刺繍の色が滲んでいるし、ここの色変はシミだね」
私「こういう色合いの着物だと思ってた...!」
三島さん「昔の写真とかあれば、正しい色わかるけど金だったのか銀だったのかこれだとわかんないね」
私「ああ...」
三島さん「あとどこまで直すかも。箔全部やるってなるとお金かかっちゃうから」
私「とりあえずお見積もりしてもらって予算と相談したくて、最低限箔直しは今回は見送ってもシミとかだけは綺麗にしておきたいなと思ってます」
三島さん「今日担当がいないから、後日お見積もりしてご連絡しますね。こちらに名前とご連絡先書いて」
メモに、名前と電話番号を書き書き ~ここで初めて名前を伝えました~
私「お見積もりはどのくらいかかりますかね?」
三島さん「大体一週間くらいかな」
私「了解です。そしたらよろしくお願い申し上げます。」
さてはて、一体いくらかかるのか。
戦々恐々ですが、一旦お見積もりをお願いできて一安心。
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